東日本選手権ではおなじみのチビッコの部。
今年は、過去最高の50名以上のエントリーがあり、全13カテゴリーで大きな盛り上がりを見せました。とりわけ、茨城県古河市から参戦の「力善柔道クラブ」は、少年柔道では全国トップレベルのチーム。サンボ初出場で、どのような闘いを見せてくれるのか、注目が集まりました。
レスリングベースの選手が少なく、柔道的闘いが多く観られた本大会ですが、やはり強豪と言われる「力善柔道クラブ」はその力を見せ、7カテゴリーで優勝。優勝こそ逃しましたが、小学1〜2年生軽量級で2位に就いた根本梨公選手は、初めて体験したと思われるタックルにも見事に対応しており、サンビストとしての無限の可能性を感じさせてくれました。レスリング経験もあるという、梅田雅崇、寛大の兄弟もそれぞれ優勝。柔道と並行しサンボへの出場を期待せずにはおれません。
また、総合格闘家・中西良行(元サンボ全日本王者・現DEEPライトヘビー級王者)がセコンドを務める「TEAM ODAKA」も、優勝者こそ1名でしたが、10名が入賞。常連としての実力は抜群です。
柔道大会では、力善柔道クラブともよく対戦するという、やはり常連出場チームの「寒川柔友会」。先に開催された東アジアサンボ選手権で準優勝した三谷健監督のもと、例年以上のサンボルールへの順応を見せ、会場を沸かせてくれました。
パラエストラ東京から出場の2選手は、おしくも優勝することはできませんでしたが、寝技への対応力は他選手に比べて高く、関係者も注目していました。
男子小学1〜2年生軽量級では、戸田純人選手がレスリングテクニックで勝ち上がり2連覇。木口道場の木口宣昭会長も満面の笑みを浮かべていました。
また、キッズ・サンボが日本で本格的に始動する以前から練習を続けている藤井翔馬、虹太、丈輝の3兄弟もエントリー。翔馬選手が男子中学生軽量級で準優勝
虹太選手が小学5〜6年軽量級、丈輝選手が小学3〜4年重量級で3位入賞しました。
チビッコの部の最優秀選手賞にあたる「審判団特別賞」には、男子小学1〜2年重量級で見事なタックルを見せ快勝した日本では数少ないキッズ・サンビスト・丸山泰宜選手と、抜群の試合運びが評価された三谷桜選手が選ばれました。
今回は、特別試合として、力善柔道クラブの兄妹の八代樹選手(中学生重量級)、星選手(中学生女子)が、サンボ出身のシニア選手と対戦。兄の樹選手は、現役パンクラス王者(スーパーフライ級)の清水清隆選手(SKアブソリュート/全日本サンボ57kg準優勝)と対戦。妹の星選手は、世界サンボ同メダリストであり、ADCC優勝者でもある塩田さやか選手(AACC)と対戦。仲間の声援を受け激闘を繰り広げました。