11月23日、少年少女のサンボ大会を開催いたしました
これまで東日本選手権内などエキシビション的に開催されてきた少年少女の試合ですが、今回はサンボの代名詞とも言われておりました「スポーツ会館」主催で、初の単独トーナメント大会として行われました。
7年前に初めて行われた「チビッコサンボ」の試合は、3名からのスタートでした。今大会も、まだまだ大きな規模ではありませんでしたが、明日のサンビスト誕生に希望が見えてきました。
参加選手の年齢層は、下は年長(6歳)から、上は中学生まで。全7カテゴリーで開催されました。
木口道場、アンプラグド国分寺、三多摩サンボスクール、スポーツ会館SKキッズなど、シニアの選手を輩出しているクラブチームを筆頭に、パラエストラ東京、AACC、そしてレスリングの強豪である水戸スポーツクラブ、柔道の寒川柔友会からの参戦がありました。
現行の国内少年少女ルールは、安全面から関節技を禁止し、サンボの魅力の一端である自由度の高いテイクダウンの技術と関節技へ繋げるための抑え込み技術を伸ばすために制定されています。
本大会は、レスリングベースの選手が多く参加したため、タックル系の技術が多く見られました。中には、大人顔負けのリフトアップも見られ、シニアと比べても遜色のない熱戦が繰り広げられました。
記念すべき、日本初の少年少女サンボ大会の初試合は、6歳(年長)のチビッコサンビスト同士の対決。
サンボの名門、木口道場とスポーツ会館の対戦となりました。実力をつけつつある戸田選手が、レスリングでも対戦経験のある吉澤選手を破り、記念すべき日本初のチビッコ金メダリストとなりました。
小学生の部では、残念ながら優勝は逃しましたが、水戸スポーツクラブの阿部選手の緒戦は、体格差を跳ね返し、テクニカルポイントで逆転勝ちし、場内を沸かせました。
また、中学生の部の決勝戦はAACCの同門対決となりましたが、背負い投げでポイントをリードした安斉選手がMVP級の活躍を見せてくれました。
本大会の参加選手が、将来的に全日本サンボ選手権へ参戦してくれるよう、環境整備をしていきたいと考えております。
最後に、レフェリーとして参加した長谷川秀彦(SKアブソリュート/第2第DEEPウェルター級王者)のコメントです。
「過去最高レベルの少年少女サンボの試合が続出しました。AACCのレスリング勢による活躍が目立ちましたが、三多摩サンボスクールや柔道選手も頑張ったと思います。個人的には、"総本山"スポーツ会館の巻き返しに期待しています」